香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

English

コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第12号

健康食とは

現代は健康食ブームです。本、雑誌、新聞などでも健康食とは・・・とよく書かれています。最近、患者さんからも「本当の健康食とは、どんなのですか」という質問を受けるようになりました。しかしながら、この答えを出すのは非常にむずかしい事です。例えば「砂糖や甘い物は体によくない」といわれています。ところがおまんじゅうやケーキ等甘い物が大好きな人で、90才の今日まで健やかに人生を過ごされている人もいるのです。
書店には"断食・・・""菜食主義・・・""有機栽培・・・""病気にならないための・・・"など食べ物、食べ方の本がズラッと並んでいます。これらの本を読んでみて、ちらっと思った事は「人生論の本によく似ているな!」という事です。
でも"このような生き方がある""このように生きた"など、様々な人生論をいくら読んでも、その通りに生きる事は出来ません。それはそれぞれに持っている人生が違うからです。人はその人なりの生き方しか出来ない部分があるからです。でもそれを参考にし、人生、生き方、考え方の中に発展させる事は出来ます。各人個人個人が自分の生き方、考え方を自分で発展させ、人々と共鳴しながら美しいシンフォニーを奏でられればと思います。
私たち、医療者も患者さんと美しいシンフォニーを奏でられればと思っています。でも、この世の中はそうはなっていないようです。人それぞれの人生を早い時期から曲げられたり、押し潰されたりしているからです。だから最近は人々と和音を奏でる事がなく、不協和音ばかり高くなってきている様です。
人間の手によって作られたのであるなら、それは人の手によって取り除かなければなりません。
食べ方に話を戻しますと、いろいろな食べ方の本やこんな食べ方が良いと説明をする人がいますが、最終的には一人一人が自分の体と相談しながら、自分の責任で選んで、自分で食べていくしかないのです。人の顔が百人百様のように、人の体もその生い立ちからして違ってくるのです。食べ方や健康法は外からおしつけられるものではありません。それぞれの健康法や食べ方は、自分でつくっていくものなのです。
その手伝いが私たち、医療者の使命です。

ある日の診察室

腰痛をなおすのは、あなた自身です。私たち医療者は、ちょっと手助けをしてあげられるだけです。(コスモス新聞でも何度も掲載してきました。)
例えば、あなたが旅行をする時の事を考えてみましょう。まずあなたは、旅行会社に相談に行ったとします。
『旅行に行きたいけど、どこに行ったらいいでしょう?』とは、聞かないと思います。場所、予算、日数などを決めてから相談すると思います。これを受けて旅行社はいろいろなアドバイスをしてくれます。
慢性の腰痛をなおす時も同じなのです。
「でも私は素人だから、病気の事はよくわかりません。」
「あなたはいつから腰痛がでましたか。」
「50才位からです」
「という事はもう10年も付き合っているわけですね。」
10年も腰痛と付き合っていて、こんなことではいつまでたっても「私はどこへ旅行したらいいのでしょう?といっているのと同じです。
「どうしたらよいのでしょう。」
「勉強したり、医療者からいろいろよく聞く事です。まずさしあたっては、医師に病状、治療法などをじっくり聞く事です。」
患者さんがよく理解してくれたかどうかを確かめるのも、私たちの仕事です。それがレントゲン、血液検査です。
例えば、旅行社に相談にいった時、このコースよりも、こちらのコースの方がロスが少ないし、安くなりますと専門家の立場でアドバイスをすると思います。しかし最終的に決めるのは、あなた自身です。旅行するのはあなたなのですから。
自分で考え、計画し、自分の足で歩いた旅行でしたら、もし失敗しても、どこがどう間違っていたが自分で反省すること出来ます。
ところが他人が企画したパック旅行に行って失敗したら「あの旅行社はだめだ」で終わってしまい、反省することがありません。
病気の場合も同じです。自分が病気の主役になって、自分で考え、医療者の協力を得て、自分で実行しないと自分で反省することがなく、「あの医者はだめだ」といって、病院を転々とすることになってしまいます。
以上の事から何かがわかってきたと思います。

自分の病気、治療について全くといっていい程、知っていない患者さんの姿です。現代は時代と言われています。そういう時代でありながら、自分に最も大切で必要な情報を身につけていない。これはどうしてでしょう。
今の政治と同じです。主権在民と憲法でうたわれながらも、主役は政治家で、国民は主役になりえないから、政治への不信が生まれてきているのです。
医療も同じです。自分が主役になり、勉強し、医療者に質問し、自分に一番良い治療法を選択し努力していく事です。
そうすれば自分の治癒能力を最大限、発揮できると思います。

硬いベットは長寿の秘訣

世界一の長寿国(地方)は中国の四川地方、ロシアのコーカサス地方だと言われています。100歳を越えて、元気いっぱいの人が大勢います。
情報社会の現在、長寿国の生活風習は、飲食の事だけが強調され紹介されています。確かに大切な事に間違いはありませんが、共通の特徴はベットの硬さにもあります。つまり体が沈むほど、クッションのきいたベットでは寝ていないという事です。
人間の構造上、柔らかいベットで寝ていると、おしりが沈み、腰が浮き、おなかが突き出る。フワフワ感にごまかされ、なかなか自覚はできませんが、少しずつ疲労がたまってきます。つまり、安眠どころか逆に疲れることになります。
中国ではアンペラベットという硬い竹のベットで寝ています。太い竹の輪切りを並べ、体が動けば竹がゴロゴロ動くようになっています。上に薄い布団を敷き、寝ているうちに運動が出来、全身のコリがほぐれるようになっています。我々日本人にも、センベイブトンがあります。センベイブトンは嫌われていますが、考えてみますと健康には大変良いものなのです。
体温と吸湿、痛くない位の柔らかさがあれば、充分だと思います。 板の間で寝なさいとは言いませんが、少し寝具、寝床について考えてみてはいかがでしょうか。これも長生きの一つの秘訣です。

食中毒に御用心

一年中で最も食中毒が発生する季節が、近づいてきました。その症状や注意すべき点を述べますので参考にして下さい。
(1)ブドウ球菌食中毒
この細菌は化膿した傷、ニキビ、水虫などについて繁殖します。
その時に「エンテロトキシン」という毒素を産生し、この毒素が原因で中毒を起こします。
ブドウ球菌に汚染されたクリーム、チーズ、かまぼこ、弁当などが原因になります。 食後三時間位で発病し、症状は吐き気、嘔吐、下痢、腹痛で熱のないのが特徴です。 老人、子供では下痢などのため、時に脱水症状やショックで生命に危険が及ぶこともありますが、大体一日~二日で治ります。
腸炎ビブリオ食中毒沿岸の海水や海泥中に分布している、この菌は海水温度が20℃以上になると急激に増殖し、貝や魚について中毒を起こします。熱に弱く、50℃以下では、ほとんど増殖しません。 食後10時間前後で発症します。上腹部痛、吐き気、嘔吐、水様便の下痢中に血が混ざることがあります。
37℃~38℃の発熱を伴います。一般に経過は良好で三日位で治ります。
(2)サルモネラ菌食中毒 この菌はネズミによって汚菌されることがあります。 鶏、豚、牛などの腸に常在するので、これの菌が汚染され、良く火を通さないために食中毒の原因になることがあります。
12~24時間で発病し、発熱、寒気、頭痛、腹痛、下痢、嘔吐を起こし、前二者より重い症状が発現します。
症状がなくなるまでに3~4日かかり、治癒までは一週間位かかります。
これらの予防には
・食料品は新鮮なものを。
・手を洗い、清潔に。
・傷や水虫がある時はビニールの手袋などをつけて、直接食べ物に触らぬように。
・まな板、包丁、ふきんも清潔にし、乾燥を心掛けて下さい。
・冷蔵庫にしっかり入れる事。でも冷蔵庫の過信もいけません。
・生ものなどは、夏はできるだけ避けるように。
以上のことに気をつけて楽しい夏を過ごしましょう。