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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第108号

骨と栄養

骨に関係ある栄養素というと大きくわけると基質と骨塩にわけられ、基質は主にコラーゲンというタンパク質、骨塩は主にカルシウム、リンになります。
しかし決してこれだけで骨ができているのではなく、その他に多くの栄養素がかかわってきますが現実問題としてはカルシウムが中心になっています。
平成10年の国民栄養調査では平均カルシウムの摂取率が女性で90%、男性96%という結果が発表され、特に女性の15~19歳のカルシウム摂取率は73%と低下しています。
20~30歳代が80%、50~60歳代が99%~100%と高くなっています。このカルシウム摂取状況は食生活全体を反映しているといえます。
現在いろいろな研究が行われていて、遺伝子、ホルモンなどの関与もわかってきました。でも肝心の食生活のことは少し忘れがちになっているような気がします。
基本的には食生活がバランス良く取られ健康な体を作っていかなくてはならないのですが、薬を飲んでいれば良いという風潮がみられます。
飽食時代の中でどこでも何でも食べれるだけに食事に対する関心がかえって少ないようです。
さらに空腹感を満たしてくれれば何でも良いという傾向があり、食事が疎になってきていますので、そこをきちんとしていかなければならないと思います。
人間は食事を取り、その中の栄養素により体が出来、生命が維持され、成長、発育が行われているのです。
その基本かいい加減だと何をしても効果は半減します。
主食、主菜、副菜の中に6つの基礎食品が取られているかどうか考えてみましょう。(特)群 魚、肉、卵、大豆など筋肉や骨を作り、エネルギー源となります。

1群 牛乳、乳製品、海草、小魚などが骨 を作り体の各機能を調節します。
2群 緑黄野菜で皮膚や粘膜の保護し機能調整をします。
3群 淡色野菜、果物などの機能を調節します。
4群 穀類、いも類、砂糖などでエネルギー源となります。
5群 油脂類でエネルギー源です。

これらがうまく効率よくとれれば骨も丈夫になるということになります。
具体的にいうとカルシウムを多く含む上に吸収率もよく、その他の栄養素もバランスよく取れというと牛乳、乳製品が代表的です。
他にもいろいろな製品がありますが、私は牛乳の良さを強調したいと思います。
食生活の中で牛乳を飲む習慣があるかないかで、カルシウム摂取量が十分かどうかということになります。
牛乳を飲めない人はどうしたら飲めるか工夫し、基本的に飲む習慣をつけることが必要です。
その上で他の食品を取れば文句なしです。
牛乳の中にはカルシウムが多く含まれていますが、それ以上に吸収が良いことがあげられます。カゼインや乳糖が含まれているからです。
カルシウムを吸収するためにはカゼインの加水分解が大きく関与しています。
消化されていく段階でできるカゼインフォスフォペプチドが腸管からカルシウムを吸収します。
またカゼインからできるオピオイドペプチドは安眠効果や精神を安定させる役割もあります。これらが更に消化されアミノ酸になって腸管から吸収され体の構成成分になっていきます。
乳糖はエネルギー源になるのですが消化吸収の過程でショ糖や麦芽糖に比べてゆっくり消化されるので腸内の浸透圧や細菌などが腸内の環境を整え、単糖類に分解されエネルギーとなります。
また乳糖は砂糖と同じ大きさの分子ですが甘さが1/6しかありません。
母乳の中には7%、牛乳には5%位含まれ重要なエネルギー源になっています。
それがゆっくり分解されカルシウムの吸収も助けます。
なんと自然の食品のすばらしいこと。
私達は「牛乳を飲みなさい」と患者さんに申し上げますが、中には「どうしても牛乳は・・・」と言われる方もいらっしゃいます。
その時にはどのように工夫するかがポイントです。
牛乳にきな粉を入れて飲んでみたり、ココアと混ぜたりすると飲めるようになる方もいらっしゃいます。
スキムミルクを調理の中にできるだけ使うようにするのも方法です。
では、どのようにしても牛乳が飲めない人はどうすれば良いのでしょうか。
卵焼きやポテトサラダ、カレーなどを作る時にスキムミルクを入れる事も良い方法です。少し入れるくらいなら味を損なうことはありません。むしろ味がまろやかになります。
大豆製品、豆腐、納豆を毎日とることをお勧めします。
この中には骨に大切なビタミンKが多く含まれています。
大豆製品は別の意味からも最近注目されています。
女性ホルモン様作用があるゲニステインが含まれているからです。
これはかなり強力に骨を丈夫にする作用があるといわれています。
更年期障害の症状が欧米人と日本人では大分違っています。欧米人の方が症状が強いようです。日本人は大豆製品を多く取るために症状が軽いと言われています。
骨にはカルシウムが一番大切と言ってきましたが、何より大切なことは他の栄養素をバランス良くとることが肝心なことはいうまでもありません。
最近はマグネシウムも骨に大事という研究発表が多くみられ、アメリカのデータではカルシウムとマグネシウムのバランスが2:1が良いと言われています。
カルシウムが4、5倍くらい多いと虚血性心疾患の発症が多くなります。
その為にはマグネシウムを少し多くとるように心掛ける必要があります。
マグネシウムの事は患者さんからも時に質問されますが自然食品からカルシウムを取るようにすれば自然とマグネシウムも取れるようになっています。
昔は塩や米はあまり精製されていない物を使っていました。
それが良かったのかもしれません。
食塩の過剰摂取は高血圧の原因になりますし、カルシウムの排泄も増やしますので塩分摂取には十分気をつけましょう。
患者さんから「漬物も食べず、塩抜きの味気無い物ばかり食べて減塩しているのに元気がなくなってきた」と言われたことがあります。
あまり減塩に気をつけ過ぎて塩分不足になったようです。
何事もバランス良くが基本です。
スーパーなどでは総菜売り場が人気のようです。
それらに手を出す前に考えて下さい。
保存性、保水性、色、酸味などいろいろな物が含まれていることを・・・。
加工食品にたよった食生活をするとバランスが崩れます。
きちんとした食事をバランス良く食べていればカルシウム、マグネシウム、リン、その他の必要な栄養素が自然と取れていくことになるのです。
自然食品の中ではまだ未知の体に良い物質があるのです。
薬は土の中の菌からめずらしい薬剤が発見されることもありますが、食物成分の中からどんな薬剤が今後出現してくるか楽しみになってきませんか。
質素でも豊かな食卓から健康が生まれてくることを考えてください。

思い出の映画 マイフェアレデイ

スター誕生の監督ジョージ・キューカーが手掛けた、言わずと知れたヘップバーン主演によるミュージカル映画の傑作です。
ロンドンの下町、夜の町で花を売っているイライザ。そこへたまたま通りがかったヒギンズ教授は彼女のあまりにもひどい"なまり"に対して正しい発音をすべきと講釈をします。世の風潮が言葉を短く切ったり、ひどい時にはとばしてしまうことに憤慨していたからです。
当時のイギリスは階級制度がまだ色濃くあり、言葉を正しく発音すればただの貧しい花売り娘でも良家のお嬢様のようになれると言ったのです。
翌日、イライザは花売り娘ではなくお花屋さんの店員になりたい一念で彼の家を訪れます。言語学の権威、ヒギンズ教授はレディとしての行儀も身につけさせるべく彼女に特訓を始めます。
音楽、ダンス、出演陣のどれをとっても「サウンド・オブ・ミュージック」「ウエストサイド・ストーリー」と引けを取らない作品と胸を張ってお薦めします。
有名なミュージカルナンバーも目一杯、盛りだくさん、もうたくさんという位あり、何より誰もが楽しそうに演じているのがわかります。
コメディ色も少しありますがストーリー的にはけっこうシリアスな場面もあり、大人になってから改めて見るといろいろ新たな発見があります。
私は「踊りあかそう」「スペインの広野に降る雨」が好きです。
この映画は見る人によってハッピーエンドにもなり、アンハッピーエンドにも解釈されるようです。まっ、素直にみればハッピーエンドですが・・・。
単純なシンデレラストーリーだと思い敬遠していた方は一度ごらんになって、是非ご意見をお知らせ下さい。
ヘップバーンは幼少よりバレエを習っていました。
「ジジ」の原作者であるコレット女子に出会いブロードウェイに抜擢され、その舞台を観たウイリアム・ワイラーにより名作「ローマの休日」に主演。
なんとハッピーな女の子!!!
作品の大ヒットと共にアカデミー賞主演女優賞に輝き一大ブームを巻き起こしました。なんと強運な女の子!!!
その後は皆さんもご存じの通り大スターの道を歩んでいきました。
「麗しのサブリナ」「尼僧物語」「ティファニーで朝食を」「パリの恋人」「戦争と平和」「昼下がりの情事」「シャレード」「おしゃれ泥棒」
なんという作品群!!!
ジパンシーのドレスしか着ないという彼女のほっそりとした姿態。
あの輝く瞳、伏せたまつげの長さ、彼女に魅了された全世界の人達に「あなたたちは正しい選択をした」と言いたい。
どれだけ多くの芸能人が彼女の髪形やしぐさを模倣したか。
若き日の僕のあこがれの君、「永遠の妖精」と言われたオードリーに賛辞は必要あるまい。