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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第107号

メンタル・トレーニング

ワールド・カップ・サッカーも始まり日本中がサッカー1色になっています。
応援しているチームのプレーに一喜一憂しているファンの姿がテレビや新聞に載せられ日本中がサッカーファンであふれています。
テレビから流れてくるアナウンサーがフィジカル、メンタルというあまり聞き馴れない言葉をよく使っているのに気がつきましたか。
フィジカルとは肉体的体力を意味し、メンタルは精神的なことの意味です。
昔はただ「スポ根」といわれる根性あるのみがスポーツ選手にかせられていましたが今はメンタル・プラクティス、つまり体験をイメージしそれを科学的、合理的にトレーニングする方法が良いといわれています。
そしてワールド・カップに出場する選手のほとんどは何らかのイメージを利用した練習、メンタル・トレーニングをしているのです。
今回はこのメンタル・トレーニングについてのお話しです。
イメージ・トレーニングにはいろいろの基本があります。

☆ 高度な技術を習得するには
身体的練習と合わせて精神的練習を行うと、その効果が絶大であることが立証されています。
試合に向けての作戦をイメージ・リハーサルすることにより記憶を強化し作戦の実行を円滑にすることができます。
日頃の練習で養った技術と心理的な技術面でのカバーが何度も頭の中でイメージすることにより培われていくのです。
同時にストレスの排除、集中力、自信の強化などに繋がります。
☆環境条件を考える
実際の競技場は観衆の声援ややじ、雑音などにさらされます。
どのような中でも選手はその集中力が途切れない状態でいる必要があります。
イメージ・トレーニングはその利点についてなかなか理解が得にくいため、しばしば半信半疑で行われていることが多く、長期間にトレーニングを行うことが困難です。その為、目的の設定、効果についての理解、進歩についての教育が必要になってきます。
☆リラクゼーション・スキル
イメージ・トレーニングにはリラクゼーション・スキルといわれるトレーニングが必要です。
緊張状態を長く続ける事は困難な為、注意が様々な方向にいってしまう事があります。この低緊張状態を短くするために行うのがこのリラクゼーション・スキルです。
☆視覚イメージ・トレーニング
他者が運動している所を視覚的にイメージする方法、また自分が運動している所をイメージする方法があります。
新しい技術を身につける為には、まずどのように行われているかを見て記憶する事から始まり、次第に技術を理解し記憶させていく方法です。

技術のイメージを得るためにスライド、写真、ビデオ等を繰り返し観察することにより脳が体に覚えさせるとでもいいましょうか。
用具などを置いてイメージすることもあります。
相手を色分けしてみたり、大きさに変化をつけたりと様々なことを組み合わせてトレーニングが行われます。
先日、テレビを見ていて有名なプロゴルファーがゴルフの打ちっぱなしに行けなくても頭の中でクラブを振り上げて打つところを想像して理想の打ち方の練習すると効果があると言っていました。
毎晩寝る前に布団の中でクラブを振り上げて打つイメージを何度も繰り返してトレーニングすると次回にスコアが上がること間違いなし?かもしれません。
お試し下さい。

50歳からの可能な能力

年を取るにしたがって体力が低下するままにしていると日常生活においても運動量が減少し、なにをしても運動がつらくなってきます。
体を鍛えるトレーニングを意識的にしていないと体力が低下し自然に能力も低下していきます。
運動習慣をつける事が大切です。
運動はしているが量や強さが少ない人は運動の効果、すなわち爽快感は得られても体力を高めるまでにはいきません。
積極的につらいトレーニングを続けている人は体力の低下を防ぐだけではなく、運動能力の向上が得られますし、体力の向上も得られます。
トレーニングとしての運動をする時は運動の質(種類)と量(強さ、頻度、時間)によって決められます。
50歳からの特別な運動プログラムを実施したところ実際の能力が向上したというアメリカの調査結果が報告されています。
このプログラムに参加した人たちは日頃からあまり運動していない50~80歳の人々です。
プログラムの内容は週3回、レジスタンス・エクササイズを主とした60分の運動を行うものです。期間は12週間です。
その結果はめざましく、膝関節伸展力は20%のアップ、スピードは10%のアップがみられました。
そのためか、その後2年間の調査ではトレーニングをしていない人達よりも40%も風邪をひきにくくなっているそうです。
皆さんもトレーニングに励みマラソンやいろいろな大会に参加してみてはいかがですか。

勝利への脱出

2002年ワールド・サッカーが始まりました。
ワールド・カップを楽しむために少しでも助けになれば幸いです。
ご存じのとおりサッカーは世界で最も人気にあるスポーツです。でもサッカーを題材にした映画はあまりありません。
これは映画大国アメリカにおいてサッカーが盛んでないためかもしれません。
日本で上映される映画といえばメジャーなものは殆どがアメリカ作品です。
そもそもアメリカでフットボールといえば取りも直さずアメリカン・フットボールのことになります。アメフトを題材にした映画は最近だけでも「エニィ・ギブン・サンデー」「タイタンズを忘れない」などがあります。
Jリーグ開幕、日本人セリエAプレーヤー、ワールド・カップ初出場、初勝利・・・。この10年間で日本サッカーとそれを取り巻く環境は大きく変化しましたが、まだまだプロ野球にはかないません。
でもサッカー文化は少しずつ日本に定着してきています。
「勝利への脱出」という映画をご存じですか。
第二次世界大戦の中、ドイツ占領下のフランス。ナチスは戦気高揚のため、ある計画を立てます。それはドイツチームと捕虜チームとのサッカーの試合。
捕虜たちはその計画を受け入れる条件として各地の収容所から選手を選ぶことを要求しました。こうして結成されたチームは"打倒"ドイツチームを合言葉に猛練習に明け暮れます。
でも彼らにはもう一つの計画がありました。
主演はロッキーのシルベスター・スタローン。(私の意見ですがこの映画ではあまり彼の魅力が発揮できていないような気がします)
そのほかに特別出演として世界的に有名な選手も出演しています。
エドソン・アランテス・ド・ナシメント。
この名前がわかる人はサッカーお宅、ピンとこない人は普通の人です。
彼こそ「サッカーの神様」ペレです。
ペレは1960年代を代表する選手でブラジルはこれまでワールド・カップに4回優勝していますがそのうち3回はペレが出場し優勝に貢献しています。
ペレがチームから去ってからもう20年以上ブラジルは優勝から遠ざかっています。ペレは優秀なストライカーで生涯1000ゴール以上も決めて、時にはディフェンダーやゴールキーパーとしてもプレーし、どんなポジションでも誰にも負けない位の働きをしました。まさにサッカーの神様。
うますぎるため悪質なファールを受けることもありましたが試合終了後にはラフプレーした相手とも握手をし対戦チームを称えたと言われ史上最高のプレーヤー、まさにキングの名に恥じない選手です。
彼が出演しているなら彼にボールを蹴らせないはずはないと、それ目当てに映画館に足を運んだ人もたくさんいたでしょう。
彼の顔が大画面に映し出されるよりも彼の脚が画面に出ると大喚声が上がっていました。実際映画の中で巧みなリフティング、華麗なドリブルは時間を忘れさせてくれる魔法のようでした。スター選手はペレだけではありません。
ボビー・ムーア、アルディレスなど当時のサッカーに詳しい人であれば「うわっ・・」と驚く顔ぶれです。
この豪華な出場者だけでもサッカーファンなら見逃せない一本ではないでしょうか。ドイツチームに皇帝といわれたベッケンバウアー、ゲルト・ミュウラーなどがいたら完璧になっていたのですが・・・。残念です。
シルベスター・スタローンはドリブルもパスも下手だったという理由でゴールキーパーになったそうです。
試合最後にドイツチームのペナルティキックを素手でキャッチする見せ場がありますが、ロッキーやランボーを思い描く彼のファンにとっては少々物足りない映画でしょう。
サッカーの試合と並行して行われる脱出シーンが劇的に組み合わされ緊張感を盛り上げます。
ハーフタイムを利用して脱走するはずがスポーツマンシップには勝てず、最後まで試合を続行する捕虜チーム。
わかっていても感動します。
スポーツ、戦争、民族を混ぜ合わせた手法が心憎い。
ふだんならともかくワールドカップを開催しているこの時期、見るのなら今が旬です。