香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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コスモス新聞

コスモス新聞 病院からのお知らせ、ちょっとしたエピソード、医療に関するお話、患者様よりお寄せ頂いたメッセージ、思い出の映画など情報満載です。

コスモス新聞第133号

暑さに負けず!! 暑い日が続きますが、がんばっていますか・・・。

今回は筋肉についての話です。筋肉を強くするのはどうすればいいか、いつも皆さんはお悩みの事と思います。簡単に言えば筋肉を太くする事です。その事を「貯筋」といいます。これは身体についている筋肉の量のことをいいます。貯金ではありません。貯金はお金を使えば使うほど減りますが、貯筋は使えば使う程増えてきます。お金と同じように貯えがないと老後に後悔することになります。というのも、近年問題になっている「寝たきり」の原因を探っていくと、筋肉不足に突き当たるからです。特に脚の筋肉が少なくなり、筋力が弱くなってしまうと、まず歩行がすり足になり、そしてつまずきやすくなり、転倒、骨折へとつながっていきます。年齢とともに身体の機能が衰えてくるのは仕方のないことですが、少しでも衰えを少なくすることは可能なのです。
でも一般的には、通常の老化に運動不足による機能低下が加わって、より急速な筋力低下が進んで行きます。この老化や様々な機能低下を最小限に食い止めるには、活動的な生活を送ることしかありません。筋肉は、使わなければ貯まりません。お金と違い、貯える事ができません。そのため、早めに貯め始めることが大切です。
厳密にいうと、貯筋運動をするだけでは貯筋は増えません。運動は、それ自体は筋肉を壊す作業です。筋肉に負荷をかけて細胞を壊し、その部分を修復する過程で筋肉は充分な栄養を取り込み太くなっていきます。そのため、壊したところを修復するための材料を補給することを忘れてはならないのです。筋肉はタンパク質でできていますから、貯筋運動を行なうときには、タンパク質である肉や魚、卵や豆製品などを補給することが大切になるのです。また、補給のタイミングも、運動後なるべく早い方がより効果的だという研究が発表されています。
家庭で貯筋運動をする場合は、食事の前に行うと効果が高いと言えるでしょう。貯金運動をやってみようと思われる方は栄養指導を受けることをお勧めします。
お勧め回数はそれぞれの運動を8回ずつ反復し、セット間の休憩を入れ3セット繰り返します。
1. 力を入れるときに「呼吸を止めてはいけない」
2.「痛いときはやらない」無理せず一歩手前でやめること
3.「競争はしない」マイペースを守りましょう
4. 少しきついかな? と思う強度を選びましょう
5. どの筋肉をうごかしているのかを意識しましょう
6. できるようになったら少しずつレベルをあげましょう
さあ、がんばっていきましょう。

若いから骨は大丈夫??

現代っ子は骨がもろく骨折しやすいと新聞、雑誌などに多く取り上げられています。それは本当なのでしょうか。自分の身体の動きを制御する能力が最近の子どもは低く、そのためにさまざまな動きに対応できないために骨折することが多くなったのか、骨折を医学的に正確に診断する技術が上昇し、骨折の発見率が上がったためなのか、それとも以前に比べて骨密度が低下したために骨折しやすくなったのかは今の段階では解りません。しかし、成長期の健康という点からもこの問題は見逃すことができません。成長期とは、生涯にわたって健康的に生きていくための基礎的なからだづくりの時なのです。これから、高度な高齢社会が予測される21世紀に生きていく青少年にとって、この時期の骨の成長は極めて重要な意味をもっています。
成長期に骨は著しく発育し、筋肉などの発達とあいまって、さまざまな運動ができる身体の基礎が完成されます。例えば、大腿骨や上腕骨などの長管骨では、成長軟骨部の骨化により長軸方向の成長が起き骨は長くなり、骨膜の骨化により横軸方向の成長が起き骨は太くなります。
骨の成長には成長ホルモンや甲状腺ホルモン、性ホルモンなどが大きく影響します。成長ホルモンは骨膜や骨端部での骨化を促進し、男性ホルモンは骨端部の軟骨細胞の活動を促進させ、女性ホルモンは成熟を促進する働きをもっています。したがって、成長期にはこれらホルモンの分泌量に骨の成長は大きく影響されるのです。骨の成長度はX線撮影により判断することが可能です。X線写真から骨年齢を算出し、発育の時期の個人差もみることができます。一方、骨密度 は、破骨細胞と骨芽細胞の働きによる骨の代謝や機械的刺激の量などと深く関係しています。
運動やスポーツが骨を刺激し骨密度を上昇させるといわれています。骨は、内臓の保護やカルシウムの貯蔵、造血作用、あるいは関節をつくって運動器官として高度に働いており、骨密度が高いことは日常生活を送るうえで重要であることはもちろんのこと、スポーツ活動が安全でダイナミックに行えるためにも大変重要なのです。
しかし、すべてのスポーツが骨密度を上昇させるとは限りません。数多くあるスポーツの中でも、柔道のように骨密度を非常に高くするスポーツの場合もあれば、長距離ランナーやマラソン選手にみられるように、骨密度が低くなるスポーツもあります。このようにスポーツが骨密度に対してどのような影響を及ぼしているかは、スポーツ選手にとってはその競技力や健康の側面からも重要な問題です。選手だけにとどまらず、指導者にも成長期の骨の正常な発育、骨密度とスポーツの関係をもっと認識することが今後のスポーツ活動に良い影響が見られてくる事でしよう。

第7回吉峰病院映画楽会 にあんちゃん 8月26日(木)  午後1時00分上演  3階食堂

本当の名作は、けっして時代の流れに色あせないものです。現代のように、はやりすたりの潮流の中で、時間というフィルターをくぐり抜けて認められ続けるものこそが、真に名作と呼ぶにふさわしいものでしょう。そう言う意味では、この「にあんちゃん」は名作と呼ぶにふさわしいものだと思います。
昭和28年、佐賀県鶴の鼻炭坑を舞台に、炭坑で両親を亡くした4人の兄弟姉妹が、苦境に負けず明るく生きる姿を描いた感動作。当時、ベストセラーとなった10歳の少女の日記を映画化、センチメンタルな描写を回避した異色の今村映画。
小学生の弟と妹。自力で家族を維持していくことができず、バラバラになる家族。自助努力のみでは、どうしようもない世の中で、10歳の妹の目線で描かれた作品。現在の私達にすれば、絶望的な感覚ばかりになってしまいそうな中、二番目のおにいちゃんの『にあんちゃん』は、強烈なバイタリティーで、生きぬいていこうとしています。環境は絶望的でも兄弟愛と希望のある作品でした。
観てみた・・・あの本がこういう絵になるのかとプロの仕事に感服。炭鉱に暮らす人々のエネルギー量に圧倒される。途中、退屈になるかなと思っていたが、"生活環境はこんなであったのか"と画面から目が離せず気がつくと物語にひきずりこまれていた。この映画を観た友人は、「最初から最後まで涙が止まらなかった。」とのこと。ご覧になっていない方や、ご存知ない方は、是非おすすめします。