香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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エッセイ

エッセイ

やまざくら「まえがき」

大学病院から派遣された、いろいろな病院での出来事が、今の僕を形作っていると思います。
時には悲しみ、時には怒り、時には自分の無能さを痛感させられたりしました。
入院するということは一時的に社会から隔離され、病気と闘い、同時に自分自身を見直すことのできる時間が与えられることだと思います。
病室のベットに横たわり、空をみたり、天井を見つめたり、時には薄暗い闇の中で自分自身に問いかける。
素直に人生を生きてきたか、人に迷惑をかけていないか、家族の問題など、ともかく考える時間はたくさんある。
患者さんの背景に広がる、それらの心の葛藤をすべて把握することは不可能ですが、少しでも理解し、少しでも解決しながら病気の回復に役立たせるようにする事は大切な問題だと思います。
何故なら鬱屈した心に阻まれ、治療の手が届かない場合もありうるからです。
患者さんと共に考え、共に良い方向への糸口を模索する。
それが、やがては共に戦う同志のような連帯感につながり、病気に負けない頑張りが生まれて来ると思うのです。
僕のつたない経験では補えない"人生"という重みを両手に受けて、それでも足りなければ"あなた"の手も借りて、ちいさな波紋が、やがて大きな輪に広がるように、一人でも多くの患者さんに、たくさんの人々の手のぬくもりを伝えたいと願っています。