香川県高松市での整形外科・内科・健康診断・予防接種は吉峰病院へ。

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エッセイ

エッセイ

ふきのとう「序文」

僕はリハビリテーション病院へ赴任するまで、障害を持つ人との交流は、ほとんどありませんでした。
ここへの赴任を言われた時、随分遠くだなと思いましたが、医療をするのはどこでも同じ事だと思っていましたので、不便さは感じませんでした。
ただ、泉田先生(前慶応大学整形外科教授)がいらっしゃるから、彼のオペ(手術)の技術を教えていただけると、かえって喜んだくらいです。
ところが、このリハビリテーション病院で、僕は多くの得難い友達を作る事ができました。
障害があろうとなかろうと、気にもしないで本音で話せる友達です。
彼らの日常生活をみながら、僕自身も大きく成長させられたと思います。
障害を持つ人が地域の中で、生きていくのは大変な事です。
彼らを同情の目でみるのでなく、一人の人間としてつきあう。
そういう社会を作りたいという思いが、「より良い地域医療を目指して」という会の発足につながりました。
どんなふうに発展していくかは未知数ですが、地域の皆様の暖かいご理解を支えに、小さな輪から大きな輪へと広げていく事ができたらと思っています。
つたない僕の経験を、フィクションをまじえながら短い文章に妻と二人でまとめてみました。
少しでも障害というものが、わかっていただければと思いましたので。
それらの悲しみや喜びを「思い出」という布に綴りながら、色鮮やかに織り上げる事ができるように、これからも一生懸命、取り組んでいきたいと思います。

執筆 吉峰 公博
『今は亡き友に捧ぐ』